予防ケア
PREVENTION予防ケアについて
いつまでも健康に過ごせるように
健康な歯を守れていると、食事や会話を将来的にもずっと楽しめます。もし、虫歯や歯周病を繰り返して何度も治療をしていると、歯への負荷がかかっていずれ失ってしまいます。歯が健康なうちから虫歯などにかからないためのケアを定期的に行ない、いつまでも自分の歯を失わないように過ごしましょう。
こんな場合はご相談ください
- 虫歯を予防したい
- 着色汚れをきれいにしたい
- 歯周病を予防したい
- 口臭が気になる
予防ケアの重要性
予防ケアが歯にとっていかに大事であるかを示すお話があります。歯科先進国とよばれているスウェーデンは、予防ケアを受けている国民が多いとされています。そのため、スウェーデンでは80歳になったときに残っている歯の本数が、日本人の倍以上となっています。80歳になってもしっかり噛めるように歯を残すためにも、予防ケアを始めてみましょう。
予防ケアのメリット
メリット
- 健康な歯を長く維持できる
- 虫歯や歯周病を未然に防げる
- 治療費を抑えられる
- 治療期間や通院回数を短縮できる
- 爽快感を得られる
- 食事の制限がなく楽しめる
プロケア
スケーリング
歯周病を進行させる原因になっているのは、歯垢が硬化して形成された歯石です。歯周組織に付着した歯石は歯磨きでは取り除けません。そこで、歯科医院でスケーラーとよばれる器具を使い、歯石を取り除きます。こうして歯周病を改善する治療がスケーリングです。
PMTC
歯科衛生士ら専門スタッフが専用の機器を使い、口内の衛生環境を改善するケアをPMTCと言います。汚れが溜まって付着した歯垢や、歯ブラシでは除去できないバイオフィルムなどの汚れを、専用の器具を使いきれいに落とします。歯面がツルツルになって予防効果も高まります。
フッ素塗布
フッ素には、歯質の強化、再石灰化の促進、細菌の活動の抑制といったメリットがあります。定期的にフッ素塗布を行ない、虫歯に強い歯を継続していきます。また、フッ素は大人だけでなく、子どもにとっても効果的な予防ケアです。
歯磨き指導
歯並びは一人ひとり異なりますが、それと同じように正しい歯の磨き方も人によって違いがあります。汚れが溜まりやすいところなどを中心に、歯の磨き方を指導します。また、歯ブラシや歯磨き剤の選び方、適切なデンタルグッズなども提案しています。歯磨きの質が上がれば、毎日のケアによって虫歯や歯周病にかかりにくくなります。
ホームケア
日ごろの歯磨き
歯磨き指導で身につけた磨き方を実践し、磨き残しがないように丁寧に磨きます。毎食後、そして寝る前には必ず歯磨きをして歯垢などの汚れを取り除きます。
補助清掃用具
歯ブラシで磨くだけでは取り切れない、歯間や歯肉などに付着した汚れを除去するデンタルグッズです。デンタルフロスや歯間ブラシを使い、隅々まできれいにします。
生活習慣の改善
食事の内容や生活習慣なども、虫歯などのかかりやすさに影響します。患者さまの食事や生活内容をお聞きし、予防につながる習慣の改善についてアドバイスします。
定期検診について
定期的に検診にお越しいただくことをおすすめしています
ホームケアに努めることは大切ですが、それだけでは虫歯や歯周病を防げない場合があります。歯科医院で定期検診を受けることで、専門のスタッフがお口の中をチェックできます。小さな異変にも気づいて早期治療に結びつけ、歯へのダメージを抑えた治療を実施できます。歯に痛みや違和感がないとしても、ぜひ定期的に検診へお越しください。
リスク・副作用
スケーリング/ルートプレーニングにともなう一般的なリスク・副作用
- 基本的には保険での診療となりますが、治療内容によっては自費(保険適用外)となることもあり、保険診療よりも高額になります。
- ルートプレーニングは、歯肉の中に器具を入れるため通常の歯石除去よりも痛みを感じることがあります。
- 歯のすき間に付着していた歯石が除去されることで、歯のすき間が目立つことがあります。
- 処置後、歯肉から出血することがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- 処置後1~2日、何もしなくても痛みが出ることがあります。また噛んだときや歯を磨くときも痛みが出ることがありますが、時間の経過とともに治癒します。
- 処置後、しばらく知覚過敏の症状が出ることがありますが、時間の経過とともに治癒します。
クリーニング・PMTCにともなう一般的なリスク・副作用
- 内容によっては保険適用となることもありますが、歯の病気の治療ではないため自費(保険適用外)となることもあり、その場合は保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
- 歯科医院でのクリーニング・PMTCだけでは、虫歯・歯周病の予防はできません。日ごろから歯磨きなどのケアに努めることで、予防効果を上げられます。
- 歯肉の腫れや歯肉炎のある方は、器具が当たることにより痛みや出血をともなうことがあります。
- 歯と歯肉の境目への歯石の付着が多い方は、歯石除去後、歯肉から出血が見られることがあります。多くの場合、クリーニング後しばらくすると出血は治まり、1~2日で歯肉は治癒します。
- 着色汚れや歯垢・歯石はクリーニング・PMTCで除去できますが、効果は永続的ではありません。いずれも再付着するものなので、定期的に受診して処置を受けることが大切です。
フッ素塗布にともなう一般的なリスク・副作用
- 保険診療となるのは、基本的には13歳未満で、虫歯予防の指導を継続的に受けているにもかかわらず虫歯の多い子どもに限られます。健康な歯に対する虫歯予防目的で行なう場合は自費診療(保険適用外)となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
- 補助的な予防ケアとなり、虫歯にならないわけではありません。あくまでもきちんと歯磨きをしていることが大切です。
- 効果が永続的ではないので、年に数回フッ素を塗布してもらう必要があります。
- フッ素塗布を必要以上に繰り返したり、歯科医院でのフッ素塗布のほかにフッ素配合の歯磨き剤などを多用すると、フッ素の過剰摂取になる可能性があります。